春です。
コーナン
クォ
ータリ

CQvol2

コーナンクォータリー春号

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CQ

vol2

コーナンクォータリーは、年4回発行の
コーナン建設の「いま」をお伝えするウェブページです。
CQ(シー・キュー)と呼んでください。

SDGsをメインテーマに、その時々のトピックスやクリエイティブコンセプト、
パーソナルストーリーなども合わせてご紹介してまいります。

春

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SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS

CQのテーマはエス・ディー・ジーズ。

SDGs

SDGs

ひとつひとつがどれも大切、つながっているSDGsには、企業が取り組むべき、人権・環境・労働・腐敗防止等への責任と、地球規模の環境・社会課題に対して、ビジネスを通しての問題解決を期待する内容が含まれています。そして企業には、事業プロセス全体をトータルにチェック・改善しながら、世界的な目標であるSDGsというゴールに向かって貢献するという役割が求められておりり、私たちコーナン建設もいま積極的な取り組みを進めています。

CQ夏号

Q2/4-1

SDGs、コーナン建設だから
できること、たとえば、
「BIM、そし「木と、
鉄と、コンクリート

MOVE FORWARD.

一歩前を。

MOVE FORWARD.

SDGs4 SDGs8

私たちコーナン建設は、「ISO14001」を継承するとともにSDGs(持続可能な社会の実現)への積極的な取り組みの実施」という目的のもと、部署・セクションを超えて、さまざまな現場で活躍しているスタッフによる「環境委員会」を立ち上げ、SDGsの達成貢献に向けた取り組み体制を整えています。そしてそこで推進されるテーマの中から今回は「木と」をテーマとした新しいプロジェクトをご紹介してまいります。

新しいのはあたりまえ、もっと新しいコーナン建設は、常に一歩前をいく姿勢を大切にしています。そしてその姿勢をあらわすもののひとつが、建設プロジェクトにおけるBIM活用による業務の生産性向上です。今回もキトプロジェクトの中で、建築物の設計段階、そして施工から維持管理までのあらゆる工程で情報を共有・活性化できるBIM(Building Information Modeling)のメリットを最大限に活かしています。

魅力的な基本設計をよりスムーズに現実化していくために、BIMの活用によって3D化し、より具体化した詳細設計を構築していきます。施工段階における仮設計画から各施工ステップを可視化・共有することで、生産性と品質の向上、さらには材料の無駄を軽減し環境負荷の低減を実現します。そして、様々なシーンで積み重ねられるBIM活用の画期的なスキルは、次の新たな進化に受け継がれていきます。

木と、 Q2/4-2 FOREST COME HERE

SDGs7 SDGs9 SDGs13 SDGs15

木と、鉄と、コンクリート。

KITO PROJECT

私たちコーナン建設株式会社は、住友林業株式会社と資本・業務提携を結び、現在、地球温暖化など環境問題が深刻化するなか、建築における新たな成長分野として注目される「木」の活用に取り組んでいます。自然素材である「木」は、人の心に安らぎを与え、居心地の良い空間を創り出します。今回のキトプロジェクトは、その木の素晴らしさが最大限に活かされた建物です。

森を、呼ぼう。

葉っぱのささやきが聞こえますか?陽射しの輝きが見えますか? 街に住むと、森の中を歩くことはなかなか難しくなってきましたが、自然との対話や優しいふれあいは、たった一本の木との出会いからでも、始めることができます。街に、そして人の心に、美しい森を呼ぶために、キトプロジェクトは、一本一本の木との出会いを大切にしたいと考えています。

FOREST COME HERE

FOREST COME HERE

KITO PROJECT IZUMIOTSU 再生

また今回の建物において、コンプレッションリングの製作と配置は上部構造のすべての基準となる要素であったため、 BIM モデルをベースとする正確な座標データの抽出が大きな鍵となりました。そして場所によっては「柱を建て込む際に先に筋交いや金物を預けておく」などといった複雑な建て方手順や、仮設計画、安全設備の設置、時期、搬入経路、また楊重計画など詳細に渡る各種計画も3Dでわかりやすく明示することで、この魅力的な建物の実現に貢献できました。

BIM モデルの一覧表で、部材の断面形状、部材長、材種、数量などの確認・チェックが容易になるため、スムーズな材料発注が可能に。さらにBIM データと設備データを結合することで、干渉チェックが鮮明になり、特に今回は配管を通すルートについて、建物が複雑な形状ということもあり、2D 図面だけでは気づかなかったであろうルートを見つけ出し、検討することができました。そして3次元曲面を持つ屋根面と構造フレームとのクリアランス確認も容易になりました。

今回のような様々な曲面を持つ、整形でない複雑な建物にはBIMの活用が最適であると考えられます。たとえば、3Dによる複雑な形状の視覚化、関係者間のリモート打合せのスムーズ化、設備の納まり検討の迅速化など、「一目でわかる」ことにより関係者間での齟齬の発生を最小限に抑えることができます。モデル作成に際してはチームワーク機能により、基礎・外構部分、上部木造建屋部分などを分担、一つのデータファイルでの同時進行による迅速化も可能にしました。

IDECファクトリーソリューションズ株式会社

再生

曲面が多用された今回の躯体には、美しいカーブを描くための型枠技術や配筋技術が随所に活かされました。膨大な数の鉄筋の結束、重要なアンカーボルトやホールダウン金物の位置決めが的確に行われました。

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再生

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生コンクリートの品質検査、スランプ試験を経て、ポンプ車からのホースを自在に操る圧送工と、気泡を抜くバイブレーターなどの連携による打設が開始。カーブの多い型枠内にも迅速・的確に打ち込まれます。

IDECファクトリーソリューションズ株式会社

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アンカーボルトやホールダウン金物に合致させる木材への特殊な角度の穴開けや、複雑な仕口の形状などを最終的に微調整できるのは現場の大工の「匠の技」です。最後を納めるのはやはり人の手なのです。

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重量3トンのコンプレッションリングをダイナミックに支える長尺の登り梁。複雑な躯体を成立させるためには、組み上げ手順に、一つの間違いも許されません。大胆に見えて実は精密な作業が慎重に進められます。

IDECファクトリーソリューションズ株式会社

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登り梁の角度が3Dでそれぞれ異なるため、ひとつとして同じものがない300を超える母屋と仕口。卓越したプレカット技術が見事です。様々な無垢材と集成材を適材適所で使い分け小屋組が美しく構築されました。

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木と鉄の融合。鉄骨アプローチの三本の柱には、高速道路の振動を吸収する滑り支承が配され、屋根には流麗なコノイド曲面を実現するために、構造体でもある野地板をパズルのように組み敷いていきます。

IDECファクトリーソリューションズ株式会社

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屋根の複雑で美しい曲面を、滑らかに仕上げるために、ガルバリウム鋼板を一枚一枚丁寧に職人の手業で貼り敷いていきます。外壁にも斜めストライプ状に配され、足場の内側に建物の全体像が見えてきました。

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この構造体の要であり、陽射しを取り込むための窓でもあるコンプレッションリング。室内壁には泉州産材の色と厚みの異なる16種類の木レンガが貼りめぐらされ、木ならではの温かさと優雅さを奏でています。

IDECファクトリーソリューションズ株式会社

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エントランスや裏庭の植栽、外構工事。電気配管工事、細部にわたる内装、木レンガの仕上げ工事など、ディテールにこだわったフィニッシュワークが進む中、建物の中央にベンジャミンの木が迎え入れられます。

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完成した優雅なシルエットの建物全体をご覧ください。内部ではやわらかな表情の木レンガが描く曲線と、美しいリズムで交差する梁の直線が見事に響き合い、人が、木と、出会うこの場所を静かに祝福しています。

SDGs7 SDGs9 SDGs13 SDGs15

木と、 木と、

Q2/4-4

SDGs5

「女性がいきいき活躍できる会社」のページ →

コーナン建設では、女性管理職比率を毎年10%増やしていく目標を設定し、その達成に向けて女性管理職の育成を目指したコーナンコミュニケーションワーク「CCW制度」の創設など、女性がいきいき活躍できる環境作りに取り組んでいます。また、若年層への資格取得サポート体制や、社内研修プログラムの充実をはかり、働きがいとスキルアップを推進しています。

move forward

空に近い場所で。始まりは真っ直ぐに均した土の上。その何もないところからスタートし、たくさんの人が集まってそれぞれの持ち場を務める。すべては人の手によって、大切に積み上げられ、磨き上げられていく。現場はまさに私たちのステージ。人を信じ、また信頼されながら進んでいくうち、やがて見上げるような建物ができあがる。空が輝く、誇り高いこの場所に、あなたも一緒に立ってみませんか?

コーナンクォータリー「冬号:2022年1月号」はこちら →