コーナン・クオリティー

COHNAN QUALITY 05

コーナンクオリティは、
コーナン建設の「今」を
お伝えするウェブページです。
CQ(シー・キュー)と呼んでください。

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グローバルな視点をもつ
子どもたちを育てる機能を実装

大阪市立中之島小中一貫校

設計 久米設計
施工 コーナン建設・大木建設JV

  • 名 称大阪市立中之島小中一貫校
  • 所在地大阪府大阪市
  • 発注者大阪市
  • 設計者株式会社久米設計
  • 構造規模SRC造 一部S造 地上7階
  • 敷地面積6,204.46㎡
  • 延床面積16,068.13㎡
  • 施工者コーナン・大木特定建設工事共同企業体

中之島小中一貫校は、大阪市西区や北区でのマンション開発による児童・生徒数の急増に対応するため、2017年から市が検討を重ね、2024年4月1日に開校されました。この学校の建物は、市有地約6200平方メートルに建設され、延べ約1万6000平方メートルの鉄骨鉄筋コンクリート造地上7階建ての校舎です。建築設計は久米設計が手がけ、施工はコーナン建設・大木建設JVが担当しました。
校舎内には18の普通教室と4つの特別支援教室が設置。図書室やパソコン教室、語学実習室などを一体的に運用できる「メディア・キューブ(仮称)」が設けられ、2階から5階まで続く大階段の横には、交流の場となるコミュニケーションデッキも整備されました。 また、屋上には可動式の床で水深を調整できるプールと、全面人工芝のグラウンドがあり、6階にも屋内グラウンドが整備されています。

SRC特有の鉄骨と鉄筋の納まりや屋上グラウンドの三次元の膜屋根などは、サポートセンターとの連携によって、BIMを有効に活用し検討を進めていきました。また、凹凸を多く設けた外観には、施工図・施工とも苦労しましたが、バルコニー部分にPC板を利用するなど、様々な工期短縮提案を行い上棟に至りました。南面の外観は、水都大阪にちなみ船をイメージするデザインとなっています。
内部には吹き抜けの階段が多数設けられ、硝子手摺によりオープンな空間が広がり、一方でルーバー天井をはじめ数多くの木材を使用し温かみも持たせてあります。各階共用部に設けられているワークスペースには、様々な家具が設置されそれぞれの形状も異なる為、施工図作成から承認まで時間を費やしましたが子供たちの創造力を養う場所として、素敵な空間とすることが出来ました。

体育館、格技室など、他にも吹き抜けの大空間が広がる場所もあり、内部仮設設備の検討や、搬入・搬出のタイミングに注意を払いました。6階には屋内グラウンドがあり、そして屋上グラウンドには人工芝が整備されています。
プールは可動床が採用されており、児童生徒の成長に合わせて水深を変更できるため、安全に活動することができます。マスコミからも注目を集めた建物でしたので、緊張感のある現場でした。厳しい工期ではありましたが、作業ヤードの調整や工程調整に工夫をしながら携わったスタッフ全員の力と、行政をはじめ関係者のご理解とご協力により、4月の開校を迎えることができました。この経験は、スタッフ全員の今後の自信につながると思います。

大阪市立中之島小中一貫校

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多摩川沿いの自然豊かな高級住宅街に建つ78室の介護型有料老人ホームです。都市と自然が共生し緑豊かな住環境を誇る多摩川風致地区に、“自然環境共生”をコンセプトとして建てられました。有料老人ホームでは生活のほとんどを建物内で過ごす入居者も多く、自然を身近に感じられる機会が少なくなりがちです。そこで、木のぬくもりを感じられる内外装デザイン、色鮮やかな四季の移ろいを感じられるランドスケープデザインにより、心身をリラックスさせ健康に寄与することができる自然あふれる空間づくりが求められました。

外観は、アルミを基材とする木調のルーバーで水平ラインを強調したデザイン。空地や屋上スペースには立体的な緑化が施され、豊かな自然景観や高低差のある地形に調和しています。壁や天井にはふんだんに木質系材料が仕上げ材として使用され、木の温もりを感じられるやさしいインテリアデザインに。また、緑豊かな中庭には様々な樹種、樹形、高さの樹木を組み合わせ、自然に近い姿の庭とし、建物内にいながら緑に囲まれた自然の中に佇んでいるように感じられる空間になっています。さらに、散策路を設け、散歩やリハビリを行いながら直接自然と触れ合うことができ、屋上のイングリッシュガーデンからは、近くに多摩川、遠くには富士山を望むことができます。

施工においては、敷地は角地で、東面から南面にかけ4mの高低差のある道路に接し、小学校の通学路と幼稚園の通学バスの経路となっているため、通学時の安全について第三者接触災害がないよう最大限の配慮が必要でした。工期が厳しいプロジェクトであったため、施工計画の練り直しにより、スラブ型枠をデッキタイプにし、ピンポイント工法と併用することで資材の搬入出を省力化する等、次の作業が早期着手できるよう工程の短縮を実現。品質に関しては、外壁はリン酸処理のパネル下地に木目ルーバーがメインの意匠でしたが、リン酸処理による下地の歪みが、木目ルーバーのラインを崩す恐れや下地の錆びによる変色が懸念されたため、アルミパネルに変更してモックアップを作成し、リン酸処理の風合いを生かしつつ、木目ルーバーの直線のシルエットを崩さぬよう意匠についても充分考慮した施工に努めました。
意匠への思いが熱く、工期も厳しいものでしたが、事業主、設計・監理、ランドスケープ、施工と、そこに関わるすべての人たちの情熱と技術が結晶し、入居者の方々にとってその外観は誇らしく、内観は自然と共に心安らげる美しくやさしい建物となりました。

グランフォレスト田園調布

  • 名 称グランフォレスト田園調布
  • 所在地東京都大田区
  • 発注者JR西日本プロパティーズ株式会社
  • 設計者株式会社IAO竹田設計
  • 構造規模RC造 地上5階
  • 敷地面積1,993.42㎡
  • 延床面積3,794.21㎡

住友林業グループの
技術・ノウハウを結集


●施工はコーナン建設株式会社。豊富なRC造建築の施工管理ノウハウを生かし、高級感とデザイン性の高い施設を建築。

●内装は住友林業クレスト株式会社の木質床材や木製建具を取り入れた木の温もりを感じられる空間で、自宅のようにくつろげる居室を提供します。

●外構は住友林業緑化株式会社が担当し、いきもの共生事業所認証(ABINC認証)を取得予定です。

●運営は住友林業株式会社の全額出資子会社スミリンフィルケア株式会社が行います。

建築とランドスケープが美しく響き合う
自然環境共生をコンセプトとした介護型有料老人ホーム

設計・監理 IAO竹田設計

写真 株式会社エスエス

グランフォレスト田園調布

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設計施工

メディカルパーク湘南は藤沢市湘南台を拠点に不妊治療・体外受精から出産、小児医療までの出産・子育てに関わる幅広い領域をカバーする産婦人科クリニックです。
医療施設の計画では産科・婦人科の各外来診療エリア、不妊治療・体外受精に関わる胚培養部門、手術室とそれに関わる部門、出産分娩設備と入院施設といった各機能の面積調整とスタッフ・患者動線の整理から始まりますが、関係者の皆さまへのヒアリングと打合せを何度も重ね計画をまとめていきました。
外観デザインについては理事長の「病院というイメージにとらわれず湘南台に訪れた人が、はっと驚くような施設にしたい。小田急線車内からも見える立地のため建物外観が利用者の目を引く外観にしたい」とのご要望にお応えするため数々の外装案をご提案しました。デザインをまとめる際には、メディカルパークという名前に込められた「沢山の女性が集まる公園のような場所に」という思いに沿って、格式ばった病院ではなくユーザーフレンドリーな施設となるように意識しました。
そこでファサードを構成する素材をルーバー、金属パネル、ガラスのカーテンウォールと使い分けながら取り合い部分に微妙な凹凸をつけることで平面的なファサードに奥行きの変化をつくるよう意識し、様々な素材それぞれの材料の表情を生かし、遊び心がありながらも全体としてはまとまりのある外観となるように意図して設計しました。
また夜間の見え方にも配慮し、ルーバーの隙間や外装パネルの裏側、カーテンウォールに間接的な照明を設けることで、施設内のあかり漏れや周囲の環境と調和のとれた品のあるライティングになるように心がけました。エントランス空間は外部に開放的な吹抜け空間とすることで病院というイメージを感じさせず足を運びやすい施設になるように計画しています。
様々な課題を乗り越えつつ、現場所長と一緒に考えながら作っていくのは設計施工の醍醐味であり、学ぶことが多く実りの多い仕事となりました。お引き渡し前の内覧で理事長が初めて完成した建物に訪れた際の「すごいな」というシンプルな驚きの声を聞いた時、この上ない誉だなと感慨深く思ったのを覚えています。

RC造5階建の建物で、敷地を最大限に活かす設計が行われ、外装には大型カーテンウォール、パネルやルーバー等が多く施されていましたので入念な仮設計画が必要でした。1・2階のファサード部分には先程の外装とは別に躯体形状が入り組んでおり、三角錐形状の柱をコンクリートで表現する際には躯体についての総合力が必要でした。医療施設の部屋の用途や使い勝手については、看護師の方に、ヒヤリングをさせていただき、医療で使用される機材の細かな寸法まで把握して図面化し、設計と施工が一致協力して作り上げていきました。外観もロゴマークと星空をイメージした照明やファサード部の陰影が美しい印象的な建物に仕上げることができました。

  • 名 称メディカルパーク湘南
  • 所在地神奈川県藤沢市
  • 発注者医療法人社団桐杏会
  • 設計者コーナン建設株式会社一級建築士事務所
  • 構造規模RC造 地上5階
  • 敷地面積1,118.13㎡
  • 延床面積2,478.62㎡

[設計施工]

優しい診療を心がける技術・空間・サービスを
兼ね備えたクリニック

メディカルパーク湘南

メディカルパーク湘南

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設計・監理
シスケア一級建築士事務所

未来のある生活を送るための
明るい空間を創造

敷地は、JR線関内駅と京急線日ノ出町駅の中間に位置する繁華街の大通りに面する場所で、施工時期は、コロナ禍で、それでも人通りが多く、落下物や飛散物があればすぐに大きな災害となりうる状況でした。建物高さも高かった為、特に飛散物災害と墜落災害を安全重点管理項目と掲げ、作業員の意識向上への啓蒙や作業手順の再確認、全員周知のKYK活動を根幹として、安全設備の配慮をして工事を進めました。施工は、一部地下があり、その他はピット等基礎段階から高低差があり、7工区に分けて工事を進めました。高低差による打ち継ぎ方法、止水処理や鉄骨建て方に関わる施工精度の確保に時間を要しました。上階については、工事に関わる工事車両の配置や時間制限等あった為、BIMを活用することで、施工手順が誰にでもわかるよう明確に表現でき、情報共有ができました。意匠コンセプトをくみとり、寄り添い施工を進められ、ご利用者様の「ミライ」に繋がる建物になったと思います。

PLATS関内長者町ビル

  • 名 称PLATS関内長者町ビル
  • 所在地神奈川県横浜市
  • 発注者オスタラ横浜関内特定目的会社
  • 設計者株式会社シスケア
  • 構造規模S造 地上9階/地下1階
  • 敷地面積1,113.22㎡
  • 延床面積7,878.49㎡

PLATS関内長者町ビルは1~5階を店舗(物販、飲食、クリニック)、6~9階を高齢者住宅とした施設です。神奈川県横浜市に位置し、外観は横浜市のコンセプトカラーの青をアクセントとして取り入れ、開放性を高めた店舗部分と、住宅らしさを出した高齢者住宅部分を複合したものとなっています。
内装コンセプトは「ミライ」です。計画地は開港以来の歴史・文化を持ちつつ、「みなとみらい21」をはじめとした商業地域です。店舗を利用する方のみならず、高齢者住宅の入居者様にも地域の雰囲気を感じながら、未来のある生活を送っていただけるような明るい空間を創造しました。

PLATS関内長者町ビル

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この建物は、木造住宅の部材製品の強度や耐久性等の実験を行い、優れた製品を開発する「研究所」です。プラン提案の際には、お施主様が設置を想定されている試験機について、実際に運用している住友林業の筑波研究所において、その使い勝手や、研究員の動線等の情報を収集しプランを練りました。
受注後も、実際にお施主様と共に筑波研究所に足を運び、安全面や、実験資材の管理スペース、将来の設備の拡張性等を視察し、可能な限り設計に反映させました。
お施主様は環境負荷低減のため木の活用や、社外の方に自社製品の理解を高めることができる施設を望まれていました。
エントランス・玄関ポーチ廻りの軒天、柱、壁等積極的に木質化を図り、外観からも木が与えてくれる、やすらぎを感じられる空間としました。会議室には、実際の木造住宅の構成で間仕切りをつくり、製品のことを知らない方でも納まりや使い方が視認できる空間としました。
竣工後にお施主様より「自社の商品が非常にPRしやすい空間になりました」とのお言葉をいただくことができました。

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グループ設計施工

  • 名 称城東テクノ開発試験センター
  • 所在地大阪府枚方市
  • 発注者城東テクノ株式会社
  • 設計者住友林業・コーナン建設設計共同体
  • 構造規模S造 地上3階
  • 敷地面積2,377.08㎡
  • 延床面積2,651.04㎡
  • 施工者住友林業・コーナン特定建設工事共同企業体

[グループ設計施工]

「木」がもつやすらぎの効果、調湿、抗菌作用によって、心地よい空間を実現。

城東テクノ開発試験センター

城東テクノ株式会社の開発試験センターは、住友林業株式会社とコーナン建設株式会社のJVによって、2024年6月、大阪府枚方市に竣工。地上3階建ての鉄骨造で、会議室やエントランスの一部を木質化しています。コーナン建設が保有する鉄骨造の建築・施工管理ノウハウと、住友林業が保有する内装の木質化技術を組み合わせ、中大規模建築での温かみのある木の活用が推進されました。

地上3階建ての鉄骨造で、会議室などに国産ヒノキ材、エントランスには北米産レッドシダーやオークを用いるなど内外装を木質化。「木」がもつやすらぎ効果や調湿、抗菌作用を活かすことで利用者の快適性が向上しています。開発試験センターは送風散水などの環境試験(建材や部材の実際に使用する環境を想定して行われる試験)を行うため天井高を11mとし、各種の試験機を設置。試験機の使い勝手や研究員の動線など、施設のレイアウトは住友林業の研究・技術開発を担う筑波研究所を参考に設計。社員の憩いの場所として屋上の一部を緑化するなど、住友林業株式会社とコーナン建設株式会社の協業によるシナジーが発揮されました。

城東テクノ開発試験センター

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住友林業グループは森林経営から木材建材の製造・流通、戸建住宅・中大規模木造建築の請負や不動産開発、木質バイオマス発電まで「木」を軸とした事業をグローバルに展開しています。2030年までの長期ビジョン「Mission TREEING 2030」では住友林業のバリューチェーン「ウッドサイクル」を回すことで、森林のCO2吸収量を増やし、木造建築の普及で炭素を長期にわたり固定し、自社のみならず社会全体の脱炭素に貢献することを目指しています。今後も非住宅建築分野での木造化・木質化を推進し、木の魅力を最大限に生かした付加価値の高い商品・サービスを提供していきます。

ウッドサイクル

WOODCYCLE

住友林業グループは世界の脱炭素シフトのパートナーとして、持続可能な社会を実現する
「住友林業のウッドソリューション」を提供します。それはWOOD CYCLE(ウッドサイクル)の
「森林」「木材」「建築」、3つの分野で展開する脱炭素事業3本柱です。

木材

ウッドチェンジの推進

木材が持つ炭素固定の価値を訴求しながら、国産材の競争力強化を進める。社会全体の木造化・木質化により脱炭素化に貢献。

森林

循環型森林ビジネスの加速

CO₂を吸収する保護林を拡大し、炭素固定を促す経済林の伐採・再植林を加速させる「ゾーニング森林経営」を推進。カーボンオフセットで他社と社会の脱炭素化にも貢献。

建築

脱炭素設計のスタンダード化

施設やビルなどの建築、都市づくりの建築材料に、再生産可能な循環資源である木材を積極的に使用する。脱炭素設計・建築のスタンダード化をめざし、中大規模木造建築への取り組みを推進。